バスドラムのダブルのヒール&トゥ奏法のやり方を全力で解説してみる

ヒール&トゥ奏法(ヒールアンドトゥ奏法)のコツ ドラム練習
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こんにちは!K13(@jisyoutyuukyuu)です。

YouTubeで100連発動画を投稿したり、コピーバンドでドラム叩いたりしてます。

バスドラムのダブルストロークは、ヒール&トゥ奏法がオススメです。

理由は、1打目と2打目の動きが明らかに異なるのでわかりやすいからです。

ヒール&トゥ奏法は2種類あります。

1打目をカカトで踏むか、踏まないか、で2種類に分かれます。

僕はカカトで踏まないヒール&トゥ奏法をメインで使用しています。

最新版としてYoutubeに動画を投稿しましたので、ぜひご覧ください。

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この記事では、1打目をカカトで踏む方法と踏まない方法を両方語っていきます。

両方理解した方が、混同しないと思うので両方書きます。

実際の練習はカカトで踏まないやり方だけでOKです。
(僕もそれしか使っていません。)

それでは純粋(カカトで踏む)なヒール&トゥ奏法から順に語っていきます。

時間が無い人は、カカトで踏まないヒール&トゥ奏法の踏み方から見て下さい!

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1.ドラムのヒール&トゥ奏法の概要

ドラムのヒール&トゥ奏法とは、バスドラムでダブルストロークを演奏する為の奏法です。

バスドラムを素早く2回ドドッと打つ為の技術です。

1打目をカカト、2打目をつま先(母指球)で踏む奏法です。

ひとまず動画を載せてみます。

動画準備中です(スミマセン;)

スライド奏法とは全く異なる奏法であることがわかると思います。

ヒール&トゥ奏法のメリット

ヒール&トゥ奏法のメリットは、練習しやすいことです。

1打目と2打目の動きが大きく異なるため、成功失敗の判断が自分で理解しやすいです。

スライド奏法などのヒールアップ系のダブルと比較すると、初心者向きの奏法と言えます。

僕は、最初にヒール&トゥ奏法である程度踏めるようになってから、ヒールアップ系の奏法も練習しました。

ヒールアップ系ダブルが初心者にとって難しい理由

バスドラムのヒールアップ系のダブルストローク(スライド奏法など)は、動きを分ける・抜く感覚が重要になってきます。

脚自体は落ちている、足首(つま先)は少し上に曲げる、合計すると下方向へ向く力が働く・・・などという力の合算みたいな感覚も大切です。

今でこそ理解しつつありますが、初心者時代の僕に説明しても多分理解できません。

一方、ヒール&トゥ奏法は基本的には1打目も2打目も踏む感覚で演奏します。

ドラム初心者が練習するのに適している、ある意味シンプルな奏法なのです。

2.ヒール&トゥ奏法のやり方(カカトで踏むver.)

ヒール&トゥ奏法(1打目をカカトで踏むver.)のやり方を解説していきます。

2-1.1打目 カカトで踏む

1打目はカカトで踏みます。

コツは、スプリングとのタイミングに合わせて踏むことです。

フットボードの手前を踏むと、スプリングに合わせるタイミングがシビアになります。

その代わり、踏み込む距離は短くなります。

スプリングのテンション

ドラム初心者の方は、スプリングは弱めの方がタイミングを掴みやすいかもしれません。

打った時に、ビーターが跳ね返ってくる事を確認しましょう。

練習方法としては、連続でドリブルするように打つのが定番です。

2-2.2打目 つま先(母指球)で踏む

2打目はつま先(母指球)で踏みます。
(僕は母指球派です!)

ヒール&トゥ奏法なのにつま先じゃないの?!という声が聞こえてきそうです。

もちろんつま先でも良いのですが、1打目をカカトで踏んだ流れからだと、母指球付近で踏むのが自然だと思います。

コツは、スプリングとのタイミングに合わせることです。

1打目と同じで、バスドラムの演奏は、ペダルのスプリングに合わせて踏むことが大切です。

ビーターをスプリングの動きに合わせて加速させると、少ない力で大きな音で演奏することが出来ます。

音量が出なかったり、引っかかる感じがする時は、ビーターの動きに合わせて踏めているかチェックしましょう。

失敗するということは、自分のイメージよりも少し早いか遅いかなので、思い切って感覚を変えてみることが大切です。

2-3.練習時の注意点

ヒール&トゥ奏法を練習する時の注意点です。

適切なテンポ

ヒール&トゥ奏法は、極端にゆっくりなテンポで練習しようとはしないでください。

スプリングの動きに合わせて踏む奏法なので、極端にゆっくりなテンポだと練習になりません。

テンポ110の16分音符のダブルストロークくらいから始めましょう。

ビーターの揺れ幅は大きく

ヒール&トゥ奏法は、スプリングに合わせて踏まないとテンポ的に踏めてもパワー不足になってしまいます。

セルフチェックするには、ビーターの振れ幅に注目してみて下さい。

ある程度出来るようになっても、同じテンポでより大きくビーターを振って演奏できるかチャレンジしてみましょう。

特に練習パッドや電子ドラムで練習する方は注意しましょう。

生ドラムで演奏した時に大きな音で演奏が出来ません。

3.ヒール&トゥ奏法(カカトで踏まないver.)のやり方

1打目をカカトで踏まないヒール&トゥ奏法のやり方を解説します。

僕が現在メインで使用している奏法です。

冒頭で紹介した動画と同じ内容になります↓

3-1.1打目を打つと同時にカカトを着けてつま先を上げる

1打目を打つ瞬間までは、1つ打ちと同じです。

僕は母指球周辺で踏んでいます。

1打目を打った瞬間にカカトをフットボードに着けて、つま先を上げます。

ヒール&トゥ奏法1打目

すると、ビーターが跳ね返り、すぐに2打目が打てる状態になります。

3-2.2打目 ヒールダウンで踏む

ヒール&トゥ奏法2打目

2打目はヒールダウン奏法(カカトを付けたまま母指球)で踏みます。

2打目はカカトで踏む純粋なヒール&トゥ奏法と似ています。

スプリングにしっかり合わせて踏むことで、ヒールダウンでもパワーを確保します。

3-3.カカトで踏まないヒール&トゥ奏法のコツ

カカトで踏まないヒール&トゥ奏法のコツを紹介します。

基本はビーターを返すこと(リバウンド)が大切

1打目を打つ瞬間にカカトを着けてつま先を上げる、と解説しましたが、これは基本的な動きを把握する為の解説です。

実践でバスドラムのダブルを演奏する時には、1打目が鳴るより前にカカトを着けてつま先を上げる必要があります。

リバウンドを得るためには、リバウンドの邪魔をしないことが大切です。

ビーターがバスドラムのヘッドに当たるまで踏み込む必要はありません。

例えば、バスケットボールをドリブルする時、ボールが床に着くまでボールを押し込まないのと同じです。

応用編 ~超高速ダブルを打つには?~

120BPMの32分音符のような超高速ダブルはヒール&トゥ奏法でも演奏することができます。

高速ダブルから動画が始まります↓

ヒール&トゥ奏法の基本はリバウンドを返すこと、と解説しました。

応用として、超高速ダブルを打つ時には、逆にリバウンドさせないことが大切になってきます。

必要最低限のリバウンドを最大限に使う、と言ったら良いのでしょうか^^;

僕は120BPMの32分ダブルを踏むときは、ビーターがヒットするギリギリまで押し込んでいます。

あえてリバウンドを邪魔することで速いダブルが打てます。

ペダルを踏み込む→足の加速を緩める→ビーターが勝手に進む→バスドラムを打って跳ね返る→足が追い付く→2打目を押し付ける

みたいなイメージです。

3-4.出来ない人へ

ヒール&トゥが上手く踏めない人は、1つ打ちから見直してみてはいかがでしょうか。

以下の動画で紹介している、小さな動きの打ち方は出来ますか?

僕はこの小さな動きの打ち方からヒール&トゥに繋げています。

超初心者必見!どんなバスドラの踏み方にも共通するたった一つのコツ

4.カカトで踏まないヒール&トゥ奏法が優れている理由

これまでカカトで踏む、踏まない両方のヒール&トゥ奏法を解説してきました。

僕はカカトで踏まないヒール&トゥ奏法を使っています。

理由は、シングルとの切り替えが圧倒的にしやすいからです。

一発だけバスドラムを演奏する時は、フットボードの真ん中あたりを母指球あたりで踏むことが多いです。

シングルも、ダブルの一打目も、同じように踏めると演奏がスムーズに行えます。

特に、以下のようなテンポの速いパンク系のパターンは同じ場所で踏んでないとやりにくいです。

5.ヒール&トゥ奏法にオススメなペダル

ヒール&トゥ奏法の練習にオススメのペダルを紹介してみます。

3つ選んでみました。

  1. YAMAHA FP8500C
  2. TAMA スピードコブラ
  3. Pearl デーモンドライブ

5-1.YAMAHA FP8500C

YAMAHA FP8500Cは実際に今僕が使っているペダルです。

素直でクセの無いアクションが最高です!

チェーンはダブルチェーンなので、左右にブレずにパワーを打面に伝えてくれます。

それ以外の機構は必要最低限って感じです。

何気にビーターが気に入っていて、太くてまろやかな音が出ます。

YAMAHAにはより上位モデルのペダルもあるのですが、僕はこれが好きです。

初心者の方は、より上位機種のペダルを買っても良いですが、上達の面で言えば、このペダルより上であれば、機材投資に対するリターンは変わらないかな、という印象です。

いうなれば、コスパ最強ペダルです!マジでオススメ。

YAMAHA ( ヤマハ ) / FP8500Cをサウンドハウスで見る

5-2.TAMA スピードコブラ

TAMAスピードコブラの特徴は長いフットボードです。

まずはカカトで踏むヒール&トゥ奏法にチャレンジしたい人にオススメです。

また、将来的にツインペダルでドコドコやりたい人にもオススメです。

理由は、ペダルを連続で踏む場合のスピード調節は、力加減以外に、ペダルの踏む位置でコントロールするからです。

スピードコブラの場合は、より細かい位置を選択できるため、ツインペダルビギナーが連打をする時のスピードコントロールがしやすいと考えられます。

TAMA スピードコブラをサウンドハウスで見る

5-3.Pearl デーモンドライブ

Pearlデーモンドライブの特徴は、拡張性です。

ヒール&トゥ奏法の練習においては、ロングボードとショートボードを切り替えられることがデーモンドライブの最大のメリットです。

最初は、ロングボードでヒール&トゥ奏法(カカトで踏むver.と踏まないver.)をじっくり練習する。

慣れたらショートボードにしてダブルの速さを突き詰める、なんてことが出来ます。

速いダブルを踏むためには、フットボード自体が小さくて軽いことがアドバンテージにあります。
(80%は技術の問題ですが、ある程度機材も関係あります)

デーモンドライブは随所にベアリングを採用するなど精密な機構です。

また、将来的にトリガーや電子ドラムで超高速ツーバスプレイをしたい人にもオススメです。

デーモンドライブは、ダイレクトドライブを選択(またはチェーンから交換)出来るからです。

変態デスメタル系のバンドのドラマーの大半はアクシスというメーカーのペダルで演奏しています。

このアクシスのペダルに採用されているのが、ダイレクトドライブという方式です。

ダイレクトドライブはチェーンの代わりに金属(アルミ?)のパーツでフットボードとカムを接続しています。

たわみによるロスが無いので超高速プレイが可能になる反面、力を伝える時間も短く、小パワーでアタック重視(トリガーによる衝撃を電子音源に変換)で演奏する特徴があります。

デーモンドライブは究極のペダルとして2009年に登場しまし、僕は飛びついて買いました。

10年以上経って思うのは、究極に調整できるペダルだな、ということです。

迷えるドラマーの為のペダル、って感じで、デーモンドライブを通して自分流のドラミングスタイルを見極めて、ここからアクシスやDW9000に流れるのも良いなと思っています。

辿り着く先のペダルではなく、色々な方向性を試せるペダルなんです。

そういう意味では、初心者の方が買って、10年くらいカスタマイズしながら付き合っていくのもオススメです。

ダイレクトとチェーンが選べますが、最初は絶対にチェーンが良いと声を大にして言っておきます!
(ダイレクトを買って路頭に迷った僕)

PEARL ( パール ) / P-3002C デーモンチェーンをサウンドハウスで見る

PEARL ( パール ) / P-3000C デーモンチェーンをサウンドハウスで見る

5-4.練習パッド

バスドラム用の練習パッドも紹介しておきます。

僕は電子ドラムを買う前はパールのパッドで練習してました。

PEARL ( パール ) / BD-10をサウンドハウスで見る

6.バスドラムのダブルストロークの練習メニュー

バスドラムのダブルストロークが叩けるようになったら、リズムパターンなどのフレーズに取り入れて練習してみましょう。

6-1.バスドラムダブルストローク基礎練習

まずは右手と右足の連携を練習してみましょう。

基本的な8種類の手順(足順・連携)を紹介します。

6-2.バスドラムダブルを使ったリズムパターン

バスドラムのダブルストロークを使ったリズムパターンを6種類紹介します。

7.挫折を救ってくれたヒール&トゥ奏法

僕はヒール&トゥ奏法に出会ってから一気にドラムのレベルが上がった気がします。

バスドラムのダブルストロークという初心者の大きな壁を乗り越える事が出来ました。

まず先にヒール&トゥ奏法を習得しておくことで、ドラミング全体に余裕がでます。

バンドの曲練習の時にこっそり他の奏法を試したりも出来ますので、

結果的にはヒール&トゥ奏法の2年後くらいにはヒールアップのダブルも踏めるようになりました。

現在は、テンポ120より速いダブルと、テンポ100程度でも裏拍から表拍にかけてのダブルストロークはヒール&トゥ奏法、それ以外のダブルはヒールアップ奏法で踏んでいます。

バスドラムのダブルと手のアップダウン奏法の壁さえ乗り越えられれば色々なフレーズを練習していくだけな気がしています。

以上となります。

最後までご覧頂きありがとうございました。