中級ドラマーの入門とも言える手順RLLRRLを紹介します。
私自身、この手順を練習してから色々と引き出しが増えました。
応用させると、シングルストロークと組み合わせたり、
バスドラムに置き換えたり、かなり幅が広がります。
例えるならば、今まで12色の色鉛筆で絵を描いていたのが、
24色の色鉛筆が使えるようになるイメージです。
使いどころも難しいですが、考えるのも楽しいですよ。
1.オルタネイト(左右交互)よりも楽に叩ける
この手順RLLRRLは一見叩きにくそうですが、
オルタネイト(左右交互)よりも楽に速く叩く事ができます。
例えば、テンポ120の6連符を叩くとしましょう。
オルタネイトは6回スティックを振るのに対し、
RLRLRL
123456
この手順は4回スティックを振ります。
RLLRRL
12 3 4
ダブルストロークを取り入れているので、省エネで楽に叩けるのです。
2.リムショット(アクセント)を混ぜる事が出来る
この手順はダブルストロークを使って速く叩きつつ、
シングルストロークの時にオープンリムショットを叩く事ができます。
例えば、テンポ120の6連符を叩くとしましょう。
ダブルストロークのみで演奏する場合、
RRLLRR LLRRLL RRLLRR LLRRLL と6連符を叩き続ける事は出来ますが、
小~中音量でしか叩き続ける事しか出来ません。
しかし、このRLLRRLの手順の場合、
RLLRRL RLLRRL RLLRRL RLLRRL
ダブルストロークとシングルストロークが組み合わさっているので、
振りかぶる時間が生まれ、オープンリムショットでのアクセント(赤字)を混ぜる事が出来ます。
これは、普通のパラディドルにも言える事ですね。
3.24分音符で演奏の幅がグンと広がる
RLLRRLの手順で叩く6打目のアクセントはこの手順のキモです。
なぜなら、8分音符や16分音符を使って演奏していると、
絶対に入らないタイミングで音を入れ込む事が出来る為、
演奏の幅が大きく広がるのです。
これって結構すごい事で、
超単純に考えれば、
・4分音符
・8分音符
・16分音符
・24分音符←NEW
3つの引き出しが4つになってしまったようなモノなのです。
例えるならば、野球のピッチャーが新しく変化球を覚えたようなモノです。
4.RLLとRRLだけで演奏しても使い勝手が良い
RLLRRLの手順は半分に分けて使う事もできます。
RLL
と
RRL
です。
8分音符の長さの中で3打です。
これを普段使うフィルの前に入れてみると、少しゴージャズな感じになります。
例えるならば、ただのイチゴのかき氷に練乳を掛けるようなイメージです。
とてもおいしくなりますよ。
タララ タララタカトン 王道フィルの前に・・・
RLL RLLRLR (譜面製作中)
ララタ タカトコトコトコ タム回しの前にスネアで・・・
RRL RLRLRLRL(譜面製作中)
5.タムを交えると簡単なソロ風になる
シングルストローク部分をスネアだけでなく、タムに移動して叩くのを繰り返すと
それだけで簡単なドラムソロが出来上がります。
ロックよりは、吹奏楽やジャズ、フュージョン向きです。
むしろ、吹奏楽部でドラムを叩くならメチャメチャ使えます。
もう一度言います。
吹奏楽部でドラムを叩くならメチャメチャ使えます。
6.シックスストロークを使ったフレーズの動画
以下の記事で詳しく解説しています。
ドラム 6連符 フィルイン 10選 【6ストローク・楽譜有】
ド派手なフレーズから変わり種まで様々な応用が出来ます。
いかがでしたでしょうか。
シックスストロークロールは世界的に有名なドラマーのドラムソロでも度々登場する手順です。
是非練習してみて下さい♪