ドラム初心者がスタジオの個人練習で何をすれば良いのかについて書いてみます。
家では練習パッドを叩いているけど、生ドラムで何を練習したらよいのかわからない、そんな疑問に答えます。
結論から言うと、ドラムセットでの練習は以下の4種類に分けられます。
- フレーズ
- 譜割り
- 手順足順
- 身体の動かし方
それでは詳しく語っていきます。
フレーズ
フレーズの練習とは、決められた通りにドラムを叩く練習です。
少し違う言い方をすると、皆がよくやるやつをそっくりそのまま練習するということです。
いくつか例を出してみます。
- 8ビート
- 16ビート
- 裏打ち
- タム回し
- タカトン
- ダダンダダンダダンダダン
色々出てきます。
この皆がよくやるやつ(フレーズ)を練習すれば、
大体の曲をコピーして叩けるようになります。
オリジナル曲を作ることもできます。
そもそもドラムは、自由に叩いてよい楽器です。
こういう風に叩け!というルールは存在しません。
しかし、ある程度はお決まりのフレーズ(技)が存在します。
相撲に例えてみます。
勝負としては相手を土俵から出すか、足の裏以外を土に着ければ勝ちです。
しかし、押し出しや上手投げなどが、技(決まり手)として確立されています。
皆がよくやるやつということです。
次に、フレーズを練習する方法について語ります。
フレーズを練習する方法
フレーズを練習する方法は、主に3種類です。
- 曲をコピーする
- 教則本を使う
- インターネットで調べる
曲をコピーする
コピーバンドを組むと、曲をコピーすることになります。
そもそもドラムを演奏する目的は、曲の伴奏をすることです。
(ドラムソロで演奏する方もいますが)
小学生がサッカーの試合を沢山すれば、サッカーが上手くなるのと同じです。
習うより慣れろという言葉が当てはまります。
メリットは、色々なフレーズを一気に練習できることです。
超初心者を脱出したら、ひたすら曲をコピーすることで一気にレベルアップが期待できます。
僕も、軽音楽部で色々なコピーバンドをしたことで一気にレベルアップしました。
曲の流れの中でどのようなフレーズを使えば良いのかも自然と身に付いてきます。
その結果、吹奏楽のドラムを再び演奏したときに自然とフレーズが出てくるようになりました。
デメリットは、自分のレベルに合った曲を選ぶのは難しいことです。
いきなり壁に当たってしまうこともあります。
また、同じようなバンドばかりコピーしていると、フレーズも偏ってしまいます。
ドラマーとして総合的に成長したい場合は、
色々なバンドの曲を幅広く聞くことが大切です。
教則本を使う
教則本を使うと、色々な種類のフレーズを満遍なく練習できます。
超初心者の場合は、まず教則本を一冊練習しておいた方が良いです。
僕が実際に使った教則本は、
1日15分!自宅でドラム中毒です。
シンプルなフレーズが薄く広く紹介されています。
超初心者で何を練習したら良いのかわからない場合は、
まずは薄く広くチャレンジしてみて下さい。
その中から、集中して取り組みたい部分をYoutubeで検索すれば腐るほど情報が出てきます。
また、ドラムのフットワークに特化した教則本も使いました。
沢山のリズムパターンを叩けるようになることは良いことです。
また、同じようなリズムパターンでもバスドラムの位置によって
無限のようにリズムパターンがあることに気付くことができます。
↓詳細は別記事にてどうぞ↓
初心者の時にドラムの教則本で実際に使用したオススメ3選
教則本を一冊練習しておくと、難しいフレーズを簡略化する技術が身につきます。
すると、バンドメンバーに迷惑を掛けないで(場合によっては気づかず?)フレーズを簡単にすることができます。
ドラムの曲ってコピーするバンドや曲によって難易度の差が大きいです。
そんなことは無い!と思ったあなた。
チャットモンチーとスリップノットを聞き比べて下さい。
ちなみに僕が軽音楽部で初めて演奏した曲は、アヴリル・ラヴィーンのスケーター・ボーイでした。
当時の自分には2つ問題がありました。
- バスドラムが追い付かない
- 理解不能なリズムパターンがあった
出来ないフレーズがある時に、1か月死ぬ気で練習したからと言って
出来るようになることは稀です。
ドラムに限らず、楽器はそんなに簡単ではありません。
しかし、原曲通りに演奏する必要もないのです。
僕はバスドラムの位置を少なくしたり、
リズムパターンを簡略化して乗り切りました。
インターネットで調べる
Youtubeなどでフレーズを調べて練習することもできます。
色々チャレンジしてみることは大切です。
本サイトでも、フレーズの紹介をしております。
フレーズは3種類に分けられる
ドラムのフレーズは以下の3種類に分けられます。
- リズムパターン
- フィルイン
- キメフレーズ
それぞれ軽く解説します。
リズムパターン
基本的に同じフレーズを繰り返す演奏です。
有名なのは8ビートです。
★チャンネル登録ボタン(押すとYoutubeが開きます)
曲にもよりますが、
ドラムを演奏するうちの8割以上はリズムパターンを演奏します。
つまり、初心者のうちは沢山の種類のリズムパターンを練習することが上達への最短ルートとなります。
フィルイン
おかずとも言われます。
カッコいい部分とでも言いましょうか。
僕も気合を入れて叩く部分です。
基本的には、曲の変わり目で叩くフレーズです。
タムを使って叩くことが多いです。
キメフレーズ
基本的にはバンドメンバーで一緒に同じリズムを演奏するフレーズです。
全員だったりそうではなかったりもします。
ドラムの技量の差が最も現れる場面です。
なぜなら、曲によって全然違うからです。
リズムが変則的なことも多いです。
ドラマーのポテンシャルがもろに現れます。
ちなみに、吹奏楽では最もアレンジに燃える部分でもあります。
吹奏楽の宝島のドラム叩いてみました。
ツインペダルのトリプレットが登場しますが、見事に音が割れました。
ラストってドラムソロで良いんですよね?https://t.co/C72EAX9I0V#宝島#ドラム#叩いてみた#吹奏楽部さんと繋がりたい #吹奏楽 pic.twitter.com/MAiiJST0uM— K13@ドラムフレーズ100連発CH (@jisyoutyuukyuu) February 12, 2019
譜割り
譜割りとは、リズムの捉え方です。
初心者がよくやる練習でチェンジアップがあります。
しかし、この先のリズムの訓練をする人は圧倒的に少なくなります。
例えば、以下のような譜面
4つずつ進行していくリズムの中で、
3つずつ進行していくリズムを演奏しています。
複数のリズムが混在している状態です。
ポリリズムと言います。
ポリリズムの中の、1拍半フレーズは良く使われています。
しかし、これらのフレーズを基礎練習として練習している人は少ないです。
曲のコピーで練習しつつ譜割りを鍛えていく人が大多数です。
僕もそうでした。
ドラムのフレーズを聞いて、何をやっているのかわからない
と感じた時には、この譜割りの能力が足らない可能性があります。
参考:5つ割りの動画↓
手順(足順)
ドラムには様々な手順(足順)が存在します。
片手で叩く、交互で叩く、足を混ぜる、などなど色々あるのです。
RLRL
RRRR
RLRR
LRLL
RRLL
RLK
RLKK
RLLRRL
RLRLLK
プロドラマーのドラムソロを聞いて、何をやっているのかわからない
と感じた時には、この手順(足順)の能力が足らない可能性があります。
いくつかの手順を体系的にとりまとめたものは、ルーディメンツと呼ばれています。
代表的なルーディメンツは、シングルパディドルです。
RLRR LRLL
という手順を繰り返します。
身体の動かし方
ドラムを叩くときには、手を上げて下ろすだけ。
そのように考えてはいないでしょうか。
ダウンアップ奏法
腕を下ろす時も上げる時も叩く奏法です。
回転軸がポイントです。
スティックの持ち手ではなく、スティックの中心を回転軸として叩きます。
シーソーの端を持って叩くイメージです。
もちろんパワーは出ません。
足のダブルストローク
僕はカカトで踏まないヒール&トゥ奏法をメインで使用しています。
★チャンネル登録ボタン(押すとYoutubeが開きます)
バスドラムのダブルのヒール&トゥ奏法。カカトで踏まないやり方も?!
モーラー奏法
テンポ120の32分でタム回し練習してみました。
回外と回内を意識しましたが、つい力みすぎて肘の屈伸も使ってしまいます。
とは言え、以前よりも大分速くなってきました。
そして、身体の使い方の練習だけじゃなくて、フレーズの種類を増やさないとなぁと思いました。#モーラー奏法#なのかは不明 pic.twitter.com/VheyE6V63s— K13@ドラムフレーズ100連発CH (@jisyoutyuukyuu) January 21, 2019
テンポ120でハイタムとスネアの5連打です。
独学モーラーですが、ケーズミュージックのサイト見まくって勉強中です。
シンプルなモーラー奏法のフレーズの情報がみつからないので発信していこうかなと考えてますが、リズム感悪いので説得力が無いかも…と躊躇してます。#モーラー奏法 pic.twitter.com/pX8EsFuW3d— K13@ドラムフレーズ100連発CH (@jisyoutyuukyuu) January 24, 2019
このフレーズ、速すぎて叩けないよ!と感じた時には、
この身体の動かし方の能力が足らない可能性があります。
まとめ
多くの人が取り組むフレーズの練習は、
- 譜割り
- 手順(足順)
- 身体の動かし方
3種類をパッケージングした練習なのです。
何か成長が止まってしまった、
明らかに出来ないフレーズがある、という時には、
3種類の練習のどれかを集中強化することを考えましょう。
より深いドラムの世界へ足を踏み入れることになるでしょう。
最後までご覧頂きありがとうございました。
もしこの記事が役に立った場合、Youtubeのチャンネル登録をお願いします。