吹奏楽でドラムを叩くと、宝島やジェラートコンカフェなど、数小節のアドリブドラムソロを叩けなければならない場面がありますよね。
いきなり言われても、何を叩いていいかわからないと思います。
そんな時には、数小節毎にコンセプトを決めてからフレーズを考えてみてはいかがでしょうか。
1.まずは8小節の譜例と動画をご覧ください
こんなのを叩いてみます。
どういう考え方(技)をしているかを一つずつ紹介します。
2.サンバパターンからのリズムパターン崩し
1小節目はリズムパターン(サンバパターン)を叩き、2小節目に崩していきます。
別にリズムはサンバっぽくなくても良いです。
リズムを崩す事で、何かが始まったな、と思わせるのが目的です。
3.奇数割りフレーズを繰り返しポリリズムで惑わせる
3小節目の3拍目から5つ割りフレーズを4回繰り返しています。
聞いている人は拍がわからなくなります。
難しければ、3つ割りフレーズ(ライドスネアスネア。手順はRLL)でも良いです。
ここでのポイントは、この手の惑わせ系のフレーズは1拍目から叩かない事です。
そうすることで自然な流れが生まれます。
また、叩いている本人もカウントが怪しいので
この譜例では、『5つ割りを4回繰り返した次の音は4小節目4拍目』と覚えています。
意識しながら繰り返し練習する事で、少しずつ頭(耳)に自然と入ってくるようになります。
4.一旦区切りつつ、派手なフィルを入れてみる
5小節目の頭ではシンバルを叩いてみます。
これは、直前でポリリズムによって拍がわからなくなっているであろう聴衆と共演者(と自分?w)に向けて、
区切りの合図の目的です。
不安(ポリリズムや1拍半フレーズで拍がわからない)にさせといて、安心(1拍目などのわかりやすい打点を示す)させるってのは
ドラムソロの一つのポイントですね。メリハリってやつです。
その後のフィルは6連符で叩いてますが、16分系でもなんでも良いと思います。
5.音数の多いフィルで山場を作る
6小節目では8分3連と16分音符を織り交ぜた派手なフィルインを頑張って叩いています。
この8小節ソロの山場です。一番聞かせたい所です。
一拍半フレーズにもなってます。
手足のコンビネーションやルーディメンツを用いて派手に叩くのもアリだと思います。
6.終わりを告げるフレーズを叩く
7小節目はタチーチフレーズ(の変形のタタッチーチーですが)からの4拍目の頭でスネアドラムを叩いてまとめてみました。
ここではハイハットのオープンを初めて登場させる事によって、ドラムソロの終わりを告げています。
共演者に『このフレーズが出てきたら終わりだな』とわかりやすく教えてあげましょう。
7.パーカッションパートの人にもお願いして3連符でキメてもらう
最後はみんなで楽しく3連符を叩きましょう。
宝島でしたら、タタッタッタッタタ!とかでも良いと思います。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドラムセットってタムはスネアやシンバルなど、叩くところが多くて迷ってしまいますが、
コンセプトを決めれば、そのフレーズをスネアでやろうがタムでやろうが、ライドでもハイハットでもそこまで印象は大きく変わらず、好みの世界になってくるかなと言うのが私の考えです。
是非カッコいいドラムソロを作ってみて下さい。
9.おまけ(少しフレーズを置き換えて叩いてみた)
7小節目を手足のコンビネーションに置き換えて叩いてみました。
このように、色々組み替えたりして、素敵なドラムソロを作ってみて下さい♪
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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