吹奏楽でよく演奏されるマーチ。
裏打ちが難しいですよね。
ちょっとしたコツや意識を紹介していきます。
1.表打ちがあっての裏打ちがある
裏打ちというものは、必ず表打ち(表拍とも表現します)があります。
裏打ち裏打ちと、”裏“という言葉のみが独り歩きする事がありますが、
表拍をどれだけ感じる事が出来るかが大切です。
裏打ちがズレてしまう人は、表拍を捉えられてない事が多いです。
私もそうでした。特にスローテンポの曲だと特に難しいです。
2.表拍を感じるには音を出す
表拍を感じる為には、まずは自分で音を出すのが一番です。
音を出す方法をいくつか紹介していきます。
2-1.ドラムセットのバスドラムを踏む
最もおススメなのはドラムセットのバスドラムを踏む事です。
打楽器パートの人数が少なければ、ドラムセットでマーチを演奏する事もあると思います。
実は、ドラムセットの方が簡単なのです。
同じ人間が表打ちと裏打ちを担当するので、変なギクシャクも生まれません。
記事の下の方に練習譜例
2-2.足踏みをしてみる
ドラムセットが使えなければ、足踏みをしてみましょう。
ポイントは、しっかりと音を出す事です。
足踏みの方法はあなたの好きな方法で構いません。
とにかく、表と裏の音を出して演奏してみる事が練習になります。
2-3.リムを叩く
スネアのリムをカツカツと叩くのも練習になります。
お手軽に出来るのはメリットですが、
出来てるつもりになりやすいので注意しましょう。
個人的には、少しやりにくい足を使って練習した方が効果があると感じました。
2-4.空打ちはするな
空打ちはおススメしません。
どこで表拍を感じているかが曖昧になってしまうからです。
どうしても空打ちがしたければ、自分の足などを叩きましょう。
感触で拍を感じる事が出来ます。
3.合奏ではバスドラムを意識する
合奏では、表拍の担当であるバスドラムに合わせましょう。
コンクールでマーチをやる時には、上手い人がスネアドラムをやることが多いのですが、
自分より下手な人がバスドラムを担当していたとしても、
バスドラムに合わせましょう。
一番良いのは、パートで一番スネアドラムが上手い人がバスドラムをやる事です。
一見矛盾のように思えますが、バスドラムがリズムをリードする意味ではベストです。
また、練習においては、スネアドラムとバスドラムの奏者がパートを交換してみるのも面白いです。
それぞれが密接に関係しているので、二人で一つなんだと意識する事が大切です。
スネアとバスドラムのパート譜面に、お互い双方の音符を書いておく事も良いですね。
4.5つの譜面パターンで練習しよう
4-1.パターン1
基本的なパターンです。
4-2.パターン2
スネアが少し変化したパターン。
2小節か4小節ごとに、お尻が変化するパターンが多いですね。
ドラムセットでいうフィルインみたいな感じでしょうか。
4-3.パターン3
連打でリズムが乱れないように注意してください。
連打はしっかりと握り、手首は使わずに肘で叩いた方が安定します。
4-4.パターン4
曲の中間部の静かな所で出てきそうなパターン。
強弱記号のピアノで練習するのをおススメしたいパターンです。
4-5.パターン5
曲の最後のサビ的な部分では、スネアドラムが裏打ちではない事もあります。
意外と裏打ちよりも、こういう動きがある譜面の方が叩きやすかったりします。
しかし、楽しくなってきてバスドラムを聞けなくなり走ってしまいやすいです。
しっかり4分音符を感じましょう。
5.動画
パターン1からパターン5をドラムセットで練習しています。
吹奏楽部で練習する方は、2人1組となり、スネアとバスドラムで交互に担当を入れ替えて練習してみるのも良いと思います。